『First Love 初恋』第2話ネタバレ感想!悲劇の真相…なぜ彼女は恋人の記憶を失ったのか?【徹底考察】

First Love 初恋

【First Love 第2話 の ネタバレ感想!第2話の推しポイント語り】
満島ひかり×佐藤健主演、Netflixシリーズ『First Love 初恋』。第1話で散りばめられた、あまりにも切ない「なぜ?」の数々。第2話では、その核心に触れる衝撃の事実が、早くも明かされます。

前回の記事では、二人がなぜ20年後にすれ違うのか、その謎について考察しました。今回、その答えを知ったとき、私は思わず「そんなことって…」と声を失いました。これは、ただのすれ違いの物語ではありません。運命の残酷さと、それでも消えない愛の光を描いた、壮大な叙事詩の幕開けです。

この記事では、第2話の詳しいネタバレを含みつつ、涙なしには語れない私的推しポイントを解説します!
※本記事は第2話のネタバレを詳細に含みます。未視聴の方はご注意ください。

First Love 第2話 推しポイント①:悲劇の核心。「どちら様ですか?」が意味するもの

第1話のラスト、なぜあれほど惹かれ合った二人が別々の道を歩んでいるのか、最大の謎でした。その答えは、想像を絶するほど、残酷で悲しいものでした。

【ネタバレ】 2001年、航空学生となった晴道(木戸大聖)と、東京で大学生活を送る八重(八木莉可子)。遠距離恋愛を続ける中、八重は長年の夢だった海外留学を決めます 。しかし、休暇で上京した晴道は、その話を友人経由で聞き激怒。「男に媚びてる!」と心ない言葉をぶつけ、二人は最悪の喧嘩別れをしてしまいます

後悔した晴道が八重に電話をかけたその時、通りの向こうで八重が交通事故に遭い、頭から血を流して倒れているのを発見 。一命は取り留めたものの、目を覚ました彼女は「逆行性健忘症」により、事故前後の記憶、そして晴道に関する記憶だけを全て失っていたのです 。おそるおそる病室を訪れた晴道に、彼女が放った一言。それは「どちら様ですか?」でした

【考察】 この「どちら様ですか?」というセリフの破壊力…。もう、胸が張り裂けそうでした。ただの心変わりや、遠距離恋愛の末の自然消滅ではなかった。二人の絆は、「事故」と「記憶喪失」という、あまりにも理不尽な運命によって断ち切られていたのです。

晴道が20年間、彼女の誕生日「1209」をパスコードにし続ける理由。それは、自分だけが覚えている「二人だけの時間」を忘れたくないという、悲痛な叫びだったのかもしれません。この重すぎる真実を知った上で第1話を見返すと、晴道の表情一つ一つの意味が変わり、切なさが倍増します。

First Love 初恋 第2話 推しポイント②:『タイタニック』と60億分の1。失われたのは「運命を信じる心」

記憶を失う前のキラキラした二人の姿が描かれるからこそ、現在の状況がより一層、胸に迫ります。その対比を象徴するのが、『タイタニック』のシーンです。

【ネタバレ】 1998年、二人の初デートは映画『タイタニック』 。映画に感動し、自分たちも「運命の恋」だと信じる二人。雪の積もる浜辺で、晴道は「最愛の人と出会う確率は60億分の1」だと語り、二人は奇跡的な出会いを無邪気に喜び合います 。 しかし2018年、タクシー会社の同僚・大太郎(濱田岳)に「タイタニックとかはローズにとって、やっぱりジャックは運命の人」と言われた八重は、「ごめんなさい、私その映画見てないので」「運命とか信じない主義なんで」と冷たく言い放ちます

【考察】 ああ、八重ちゃん…! 事故が彼女から奪ったのは、晴道の記憶だけではありませんでした。「運命を信じる純粋な心」そのものだったのです。『タイタニック』という映画自体を忘れてしまった(と思い込んでいる)彼女の姿は、輝いていた過去の自分自身を、恋をしていた自分自身を、心の奥底に封印してしまったことのメタファーに他なりません。

「60億分の1」の奇跡を信じていた少女が、「出会いはただの偶然」と言い切る女性になった 。この残酷な変化こそ、この物語の根幹をなすテーマの一つ。果たして、沈んでしまった彼女の心の船は、再び愛という大海原へ出航できるのでしょうか。

First Love 第2話 推しポイント③:息子の恋のキューピッドは、母の“忘れた”初恋相手

物語は、八重と晴道の過去と現在だけでなく、八重の息子・綴(荒木飛羽)の恋も動き出します。そして、そこには皮肉すぎる運命の構図が隠されていました。

【ネタバレ】 ダンサーの詩(うた)に恋焦がれる綴。しかし、なかなか会う勇気が出ません。そんな彼の恋を後押しし、会うきっかけを作ってあげたのは、ビルの警備員である晴道でした 。晴道の計らいで再会できた綴と詩は、綴が作った曲を一緒に聴くことで、一気に距離を縮めます

【考察】 なんと皮肉な展開…! 息子の恋のキューピッドが、まさか自分の母親が記憶の彼方に葬り去った「初恋の相手」だったなんて。晴道は、自分が手助けしている少年が、愛した女性の息子だとは知る由もありません。

ここでも「音楽」が重要な役割を果たしています。かつて八重と晴道がイヤホンを片耳ずつ分け合って同じ曲を聴いたように 、綴と詩もヘッドホンを通して同じ音楽を共有し、心を通わせます 。この新しい世代の恋が、止まってしまった八重と晴道の運命の歯車を、再び動かす原動力になっていくことは間違いありません。この親子の物語の交差が、本当に巧みです。

First Love 第2話 推しポイント④:あまりにも残酷で、美しい20年ぶりの再会

そして迎える、第2話のクライマックス。第1話の環状交差点でのすれ違いは、このシーンへの壮大な序章に過ぎませんでした。

【ネタバレ】 綴が詩に会いに行っている間、一人で息子を待つ八重。そこへ綴が「母です」と言って晴道に紹介します 。20年ぶりに、愛した女性が目の前にいる。しかし彼女は自分のことを覚えていない。晴道は驚きと絶望で言葉を失い、立ち尽くします 。八重は、そんな晴道の様子をいぶかしみながらも、軽く会釈をして息子の隣を歩き去っていくのでした 。

【考察】 これ以上ないくらい、切ない再会のシーンでしたね…。佐藤健さんの、一瞬で全ての感情を物語る瞳の演技。喜びや驚きが一転し、目の前の現実を理解した瞬間の絶望へと変わる表情に、胸を鷲掴みにされました。そして、何も知らずに困惑した表情を浮かべる満島ひかりさんの演技。二人の名優だからこそ表現できる、息を呑むような名場面です。

「はじめまして、つづるの母です」 。このセリフが、どれほど晴道の心を切り裂いたことか。運命は、なぜこれほどまでに残酷な形で二人を再会させたのか。この問いの答えを探す旅が、ここから本格的に始まるのです。

【まとめ】

第2話にして、二人の別れの壮絶な真相が明らかになりました。単なる恋愛ドラマの枠を大きく超えた、重厚なヒューマンドラマであることが、これで確信に変わりましたね。

  • 八重の記憶は戻るのか?
  • 晴道は婚約者の恒美(夏帆)に真実を話すのか?
  • 八重はなぜ離婚し、一人で綴を育てることになったのか?
  • そして、綴と詩の恋の行方は?

まだまだ謎は山積みです。しかし、運命によって引き裂かれたパズルのピースは、20年の時を経て、今また一つになろうとしています。この切なすぎる物語の行く末を、一緒に見届けましょう。
第3話のネタバレ感想はこちら

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