『First Love 初恋』第1話ネタバレ感想!90年代の初恋はなぜ20年後にすれ違うのか?【徹底考察】

First Love 初恋

【First Love 初恋 の ネタバレ感想!第1話の推しポイント語り】
満島ひかり×佐藤健主演、宇多田ヒカルの名曲から着想を得たNetflixシリーズ『First Love 初恋』。あなたはもう見ましたか?

私は週に1作品(約10話)のノルマを勝手に課して、超ストイックにドラマを見ている女なんですがw『First Love 初恋』は、ここ数年の最も好きな作品の1つです。本ブログの1つ目の記事は、この作品に決めました。

「ただの恋愛ドラマでしょ?」と思っているなら、それは大きな間違い。過去と現在が交錯し、散りばめられたピースが一つになるとき、涙なしには見られない壮大な物語が姿を現します。30代女性で、この作品を好きにならない人、いないと思います!(断言)

この記事では、第1話の詳しいネタバレを含みつつ、この回の私的推しポイントを解説します!
※本記事は第1話のネタバレを詳細に含みます。未視聴の方はご注意ください。

First Love 初恋 推しポイント①:なぜ人生はジグソーパズルなのか?2つの時代が示す「失われたピース」

さて、第1話は、主人公・野口八重(満島ひかり)のモノローグ「人生はまるでジグソーパズルだと、誰かが言った」という言葉で始まります。この言葉こそ、物語全体のテーマを象徴しています。

【ネタバレ】

  • 2018年、現在:タクシードライバーとして働く八重。ビル警備員で、婚約者もいる並木晴道(佐藤健)。二人は淡々とした毎日を送り、かつての輝きはどこにも見えません。
  • 1998年、過去:一方で描かれるのは、キラキラした高校時代。客室乗務員を夢見る八重(八木莉可子)と、少し悪ぶっているが純粋な晴道(木戸大聖)。二人の出会いは、まさに運命的でした。

【考察】 このドラマが巧みなのは、最初に「完成形を知らないパズルのピース」を私たち視聴者に投げかける点です。なぜ夢を追っていた少女はタクシードライバーになったのか? なぜ仲間たちの中心にいた少年は、物静かな警備員になったのか? そして何より、あれほど強く惹かれ合った二人が、なぜ今は別々の人生を歩んでいるのか?

この「失われたピース」こそが、この物語最大の謎であり、視聴者を惹きつける強力なフックになっています。私たちは、2つの時代を行き来しながら、彼らと一緒に人生のパズルを完成させていくことになるのです。

First Love 初恋 推しポイント②:「ナポリタン」に隠された、恋のセオリーと不器用なすれ違い

現代のドライな恋愛観とは一線を画す、90年代のピュアな恋愛模様。その象徴が「好きな食べ物」のやり取りです。

【ネタバレ】

  • 別の男子が八重に告白しようとするも、緊張のあまり「好きな食べ物は何ですか」と聞いてしまう場面を目撃した晴道は、「好きな食いもん知りてえってのは、『君が好きです』って意味だ」と得意げに八重に解説。
  • すると、意を決した八重は、セオリーに則り「じゃあ並木くんの好きな食べ物なんですか」と尋ねます。しかし、恋愛指南をした張本人の晴道は、その意味に気づかず「ナポリタン」とポツリ。
  • 後から友人に指摘されて、ようやく自分が告白されていたことに気づいた晴道。この不器用なすれ違いを経て、彼はついに雪の降る夜、今度は自分から八重に「好きな食べ物、何」と問いかけ、まっすぐに想いを伝えるのです。

【考察】 なんて不器用で、愛おしいすれ違いなのでしょう…!「好きな食べ物=I LOVE YOU」という、少しズレていて、でもロマンチックな等式が、物語に深みを与えています。

このシーンは、晴道が単なる「やんちゃな青年」ではなく、心の底から純粋な心を持っていることを象徴しています。だからこそ、八重も、そして私たち視聴者も、彼の恋を応援したくなるのでしょうね。

First Love 初恋 推しポイント③:母と息子の断絶と再生の予感。キーアイテムは「青色」と「音楽」

物語は八重と晴道のラブストーリーだけでなく、八重と息子・綴(荒木飛羽)の親子関係も丁寧に描いていました。

【ネタバレ】

  • 綴の14歳の誕生日、八重は手料理を振る舞いますが、綴はスマホに夢中。彼はダンサーの女性に憧れており、自作の曲も作っています。
  • 夜、落ち込む綴を見つけた八重は、彼が作った曲を聴かせてもらい、「すごいよ!」「この曲好きだな」と心から称賛します。
  • 後日、綴から八重へ「たまにはデートでもしたら」というメッセージと共に、青いニットカーディガンが届きます。

【考察】 一見、現代的な冷めた親子関係に見えますが、ここにも重要な伏線が隠されています。まず、「音楽」が断絶していた二人の心を繋ぐ架け橋になっている点。そして、贈られたカーディガンの「青色」。これは、1998年の八重がデートのために選んだ、青いジャンパースカートの色と重なります。

綴は、無意識のうちに「母さんが一番輝いていた頃の色」を贈ったのかもしれません。これは、母が過去の恋を引きずっていることを示唆するだけでなく、「もう一度、恋をして輝いてほしい」という息子からのエールとも受け取れます。この親子の関係が、今後、八重の人生をどう動かしていくのか、目が離せません。

First Love 初恋 推しポイント④:残酷すぎる運命の交差点。彼はまだ「1209」に囚われている

そして第1話のクライマックス。これでもかというほど、残酷な運命が二人を弄びます。

【ネタバレ】

  • 晴道のスマホのパスコードは「1209」です。それは、八重の誕生日である12月9日です。
  • ある日、晴道が乗ったタクシーは、八重が運転するタクシーと環状交差点で並走します。
  • 八重の姿に気づいた晴道は「あのタクシーを追ってください!」と叫びますが、無情にも二人の車は別々の道へ…。

【考察】 婚約者までいるのに、元カノの誕生日をパスコードにするなんて(罪な奴…)。この「1209」という数字から、晴道の心が今も過去に囚われていることが分かります。彼は、失われたパズルのピースを、20年間ずっと心のどこかで探し続けているんですねー。

そして、環状交差点のシーン。同じ円(運命)の中を回りながら、決して交わることができない二人。この演出は、視聴者の「お願い、気づいて!」「間に合って!」という気持ちを最高潮に高めますね。なぜ、運命はこれほどまでに皮肉なのだろうか。このもどかしさこそが、『First Love 初恋』の最大の魅力なのかも。

【まとめ】

散りばめられた謎と、胸が締め付けられるような切ないすれ違い。第1話だけでも、推しポイント満載。たくさんの伏線が張られていましたね。

  • 二人はなぜ、そしてどのようにして別れたのか?
  • 八重がCAの夢を諦めた理由は?
  • 晴道の婚約者・恒美は、彼の過去に気づくのか?

これらの答え、今後のエピソードで少しずつ明らかになっていきます。ぜひNetfixで見てみてね。
第2話はのネタバレ感想はこちら

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